前回、「トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コード一覧と使い方!」を解説しました。
今回は、サブドミナントで使用されるノンダイアトニック代理コードを解説します!
サブドミナント(メジャーキー)のノンダイアトニック代理コード
メジャーキーのダイアトニックコードのサブドミナントは、
サブドミナント: Ⅳ、Ⅱ
以上2つです!
これ以外によく使われるサブドミナントのノンダイアトニック代理コードを4つこれから紹介します!
Ⅳ7
サブドミナントでよく使われるノンダイアトニック代理コードに「Ⅳ7」があります。
「Ⅳ7」は、ドリアンスケールのダイアトニックコードで、ドリアンスケールから借用してきたコードと解釈できます。ドリアンスケールからコードを借用する手法はよく使われます。
「Ⅳ7」を使うことで、ブルージーな雰囲気を出すことができます。
Ⅳ7の使い方
サブドミナントを「Ⅳ7」に置き換えたい場合は、メロディーに「MA3(メジャーキーの3度)」の音が入っていないことを確認しておきましょう。
「Ⅳ7」の上でこの音が鳴ると、「MA7」の音になるので、「Ⅳ7」のコードトーンである「mi7」とぶつかり不協和音になってしまいます。
「Ⅳ7」を使用する時はそこだけ気をつけましょう!
Ⅶ7
サブドミナントでよく使われるノンダイアトニック代理コードに「Ⅶ7」があります。
これは、先程解説した「Ⅳ7」の裏コードに当たります。
これはこれで使用すると独特な雰囲気になります。いわゆる、オルタードコードの独特な響きです。
Ⅶ7の使い方
「Ⅶ7」も「Ⅳ7」と同様に、メロディーに「MA3(メジャーキーの3度)」の音が入っていないことを確認しておきましょう。
「Ⅶ7」の上でこの音が鳴ると、「P4」の音になるので、「Ⅶ7」のコードトーンである「MA3」とぶつかり不協和音になってしまいます。
それ以外のメジャーキーの音は、「Ⅶ7」の上ではうまいことオルタードテンションの音になるので、問題なく使用することができます!
♯Ⅳmi7(♭5)
「♯Ⅳmi7(♭5)」はトニックのノンダイアトニック代理コードでもありましたが、サブドミナントのノンダイアトニック代理コードとしても使用できます!
「♯Ⅳmi7(♭5)」は、リディアンスケールのダイアトニックコードで、リディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。
リディアンスケールは、メジャースケールの4度が半音上がったスケールなので、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、リディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないのです!
「♯Ⅳmi7(♭5)」を使用すると、オシャレな雰囲気を出すことができます!
♯Ⅳmi7(♭5)の使い方
サブドミナントをこの「♯Ⅳmi7(♭5)」に置き換えたい時は、メロディーに「P4(メジャースケールの4度)」の音が入っていないことを確認しましょう。
リディアンスケールの4度の音は「Aug4(P4の半音上)」ですので、「P4」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。
「♯Ⅳmi7(♭5)」を使用する時はここに気をつけましょう!
♭ⅦMA7
「♭ⅦMA7」は、ミクソリディアンスケールのダイアトニックコードで、ミクソリディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。
ミクソリディアンスケールは、メジャースケールの7度が半音下がったスケールで、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、ミクソリディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないので問題なく使用することができます。
このコードを使うと、オシャレな雰囲気を出すことができます。
♭ⅦMA7の使い方
サブドミナントを「♭ⅦMA7」に置き換えたい場合は、メロディーに「MA7(メジャースケールの7度)」の音が入っていないことを確認しましょう。
ミクソリディアンスケールの7度の音は「mi7(MA7の半音下)」ですので、「MA7」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。
「♭ⅦMA7」を使用する時はここに気をつけましょう!
まとめ
サブドミナントでよく使用されるノンダイアトニック代理コードは、
- Ⅳ7
- Ⅶ7
- ♯Ⅳmi7(♭5)
- ♭ⅦMA7
以上4つです。
これだけあると、コード進行に色んなバリエーションを増やすことができますね!
是非是非参考にしてみて下さい!