音楽理論 第3章

スラッシュコード(分数コード) ~第3章~(6/15)

2017年12月13日

分数コード(スラッシュコード)

前回、「コードインバージョン(転回形)」を解説していきました。今回はその続きになります!

 

スラッシュコード(分数コード)とは?

インバージョンされたコードは、スラッシュコード(分数コード)で表記されます。

例えば、C1stインバージョンでは以下のようになります。

左にコードネーム右にベース音(最低音)が表されています。それを区切るために使用されているスラッシュがスラッシュコードの名前の由来になっています。

インバージョンされたコード以外でも、ベース音に指定のあるコード(コードトーン以外がベースのコード)を表す際には、このスラッシュコードが用いられます。

 

ボイスリーディングとは?

コードがどのように繋がっているか考えることをボイスリーディングと言います。

コードのボイシングを考えたり、インバージョンを使用すれば、コードの響きのバリエーションを増やすだけでなく、コードとコードを繋ぐバリエーションを増やす事ができます。

 

以下のコード進行を見てみましょう。

コード進行は、各コードの個々の音が、次のコードの個々の音により近い距離で繋がることで、よりスムーズにコードを繋げることができます。

 

ベースの流れ

各コードのベースの音を見てみましょう。インバージョンされたコード(スラッシュコード)を使用することで、C→B→A→G→A→B→Cというように、順番に音が繋がってます。より近い距離でベースの音が繋がっているので、スムーズな進行になっていると言えますね!

インバージョン(スラッシュコード)を使用しないでコードが進行すると、4度、5度の間隔でベースの音が進行するところができてしまいます。

このように、コード進行の各コードをスムーズに繋げるために、インバージョンされたコード(スラッシュコード)がよく用いられるのです!

 

今回はここまでです。スラッシュコード(分数コード)の意味と、それがどのような時に使われるのか理解していただけたでしょうか。これが理解できれば、コード進行の幅がぐっと広がりますね!是非是非、作曲などする際に使ってみて下さい!ではでは、みなさんお疲れ様でした(*^^*)!!次回もよろしくお願いします!!

次回↓

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