音楽理論 応用編 リハーモナイズ コードの使い方

トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コード一覧と使い方!

2018年4月25日

音楽理論~ノンダイアトニック代理コード~

ノンダイアトニック代理コードとは?

今回は以前解説した代理コードの応用編をやります!

以前、メジャーキーの代理コードを解説しました!
コチラ→代理コード(メジャーキー)

ここで解説したのは、ダイアトニックコードの代理コードでした。

復習しますと、メジャーキーのダイアトニックコードは、

トニック:     、Ⅲ、Ⅵ
サブドミナント:  、Ⅱ
ドミナント:    、Ⅶ

このような3つのグループにそれぞれ分けることができましたね!

それぞれのグループ内であれば、グループ内の他のコードに置き換えて使用することができます。これが「代理コード」です!

 

今回解説するノンダイアトニック代理コードとは、ダイアトニックコードではない代理コードのことです!

 

トニック(メジャーキー)のノンダイアトニック代理コード

今回は、トニック(メジャーキー)でよく使われるノンダイアトニック代理コードを紹介して、その仕組み使い方を解説していきます!

メジャーキーのダイアトニックコードのトニックは、

トニック: 、Ⅲ、Ⅵ

以上3つです!

これ以外によく使われるトニックノンダイアトニック代理コード2つこれから紹介します!

 

♯Ⅳmi7(♭5)

トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードとして、「♯Ⅳmi7(♭5)」があります。

これは、リディアンスケールのダイアトニックコードで、リディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。

リディアンスケールは、メジャースケールの4度が半音上がったスケールなので、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、リディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないのです!

♯Ⅳmi7(♭5)」を使用すると、オシャレな雰囲気を出すことができます!

 

♯Ⅳmi7(♭5)の使い方

トニックをこの「♯Ⅳmi7(♭5)」に置き換えたい時は、メロディーに「P4(メジャースケールの4度)」の音が入っていないことを確認しましょう。

リディアンスケールの4度の音は「Aug4(P4の半音上)」ですので、「P4」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。

♯Ⅳmi7(♭5)」を使用する時はここに気をつけましょう!

 

Ⅰ7

トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードとしてもう1つ、「Ⅰ7」があります。

Ⅰ7」は、ミクソリディアンスケールのダイアトニックコードで、ミクソリディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。

ミクソリディアンスケールは、メジャースケールの7度が半音下がったスケールで、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、ミクソリディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないので問題なく使用することができます。

Ⅰ7」を使うと、ブルージーな雰囲気を出すことができます。

 

Ⅰ7の使い方

トニックを「Ⅰ7」に置き換えたい場合は、メロディーに「MA7(メジャースケールの7度)」の音が入っていないことを確認しましょう。

ミクソリディアンスケールの7度の音は「mi7(MA7の半音下)」ですので、「MA7」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。

Ⅰ7」を使用する時はここに気をつけましょう!

 

まとめ

トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードは、

  • ♯Ⅳmi7(♭5)
  • Ⅰ7

以上2つです!

コード進行をノンダイアトニック代理コードに置き換える時は、メロディーの音に気をつけて使用するようにしましょう!

また、作曲する時にノンダイアトニック代理コードを使用したい時は、ノンダイアトニック代理コードを使用した部分のメロディーを考える時、借用してきたコードのスケール(Ⅰ7を使用した時はミクソリディアンスケール)を使用すると、ノンダイアトニック代理コードをより活かすようなメロディーを作ることができます。

その辺の使い方で、それぞれの作曲者の個性が出る部分だと思いますので、色々と試してみると良いかと思います!

 

代理コードまとめ

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