ノンダイアトニック代理コードとは?
今回は以前解説した代理コードの応用編をやります!
以前、メジャーキーの代理コードを解説しました!
コチラ→代理コード(メジャーキー)
ここで解説したのは、ダイアトニックコードの代理コードでした。
復習しますと、メジャーキーのダイアトニックコードは、
トニック: Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ
サブドミナント: Ⅳ、Ⅱ
ドミナント: Ⅴ、Ⅶ
このような3つのグループにそれぞれ分けることができましたね!
それぞれのグループ内であれば、グループ内の他のコードに置き換えて使用することができます。これが「代理コード」です!
今回解説するノンダイアトニック代理コードとは、ダイアトニックコードではない代理コードのことです!
トニック(メジャーキー)のノンダイアトニック代理コード
今回は、トニック(メジャーキー)でよく使われるノンダイアトニック代理コードを紹介して、その仕組みと使い方を解説していきます!
メジャーキーのダイアトニックコードのトニックは、
トニック: Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ
以上3つです!
これ以外によく使われるトニックのノンダイアトニック代理コードを2つこれから紹介します!
♯Ⅳmi7(♭5)
トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードとして、「♯Ⅳmi7(♭5)」があります。
これは、リディアンスケールのダイアトニックコードで、リディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。
リディアンスケールは、メジャースケールの4度が半音上がったスケールなので、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、リディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないのです!
「♯Ⅳmi7(♭5)」を使用すると、オシャレな雰囲気を出すことができます!
♯Ⅳmi7(♭5)の使い方
トニックをこの「♯Ⅳmi7(♭5)」に置き換えたい時は、メロディーに「P4(メジャースケールの4度)」の音が入っていないことを確認しましょう。
リディアンスケールの4度の音は「Aug4(P4の半音上)」ですので、「P4」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。
「♯Ⅳmi7(♭5)」を使用する時はここに気をつけましょう!
Ⅰ7
トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードとしてもう1つ、「Ⅰ7」があります。
「Ⅰ7」は、ミクソリディアンスケールのダイアトニックコードで、ミクソリディアンスケールから借用されてきたコードと解釈することができます。
ミクソリディアンスケールは、メジャースケールの7度が半音下がったスケールで、構成音がメジャースケールに近いスケールです。ですので、メジャースケールのコード進行に、ミクソリディアンスケールのコードを借用してきても、違和感が少ないので問題なく使用することができます。
「Ⅰ7」を使うと、ブルージーな雰囲気を出すことができます。
Ⅰ7の使い方
トニックを「Ⅰ7」に置き換えたい場合は、メロディーに「MA7(メジャースケールの7度)」の音が入っていないことを確認しましょう。
ミクソリディアンスケールの7度の音は「mi7(MA7の半音下)」ですので、「MA7」の音がメロディーに使われていると、コードとぶつかって不協和音になってしまいます。
「Ⅰ7」を使用する時はここに気をつけましょう!
まとめ
トニックでよく使われるノンダイアトニック代理コードは、
- ♯Ⅳmi7(♭5)
- Ⅰ7
以上2つです!
コード進行をノンダイアトニック代理コードに置き換える時は、メロディーの音に気をつけて使用するようにしましょう!
また、作曲する時にノンダイアトニック代理コードを使用したい時は、ノンダイアトニック代理コードを使用した部分のメロディーを考える時、借用してきたコードのスケール(Ⅰ7を使用した時はミクソリディアンスケール)を使用すると、ノンダイアトニック代理コードをより活かすようなメロディーを作ることができます。
その辺の使い方で、それぞれの作曲者の個性が出る部分だと思いますので、色々と試してみると良いかと思います!