sus4コードとは?
sus4コードは、テンションコードとはまた別の種類のコードになりますが、とてもよく使用されるコードです。
sus4の「sus」は「suspend(サスペンド)」を略したもので、「つるす、掛ける、宙に浮かせておく、浮遊させる」という意味があります。
sus4の構成音的にも、その使い方的にも、「つるす、掛ける、宙に浮かせておく、浮遊させる」というニュアンスがぴったりなコードです。
sus4コードの構造
sus4コードの構成音は、
ルート、P4、P5
以上3音で構成されます。
ここで注目なのが、コードのキャラクターを決定づける3rdの音が入っていないということです!
つまり、メジャーにもマイナーにも属さないという、いかにも「suspend(サスペンド)」の「宙に浮かせておく、浮遊させる」というニュアンスがぴったりなコードです!
3rdが宙に浮いてP4まで引き上げられたコードと考えると覚えやすいですね!
sus4コードの使い方
それでは、sus4コードの使い方を使用例を交えながら解説していきたいと思います。
①トニックコードの前で使う。
Cメジャーキーのコード進行です。
ドミナントコードである「G7」から、普通はトニックである「C」に解決するところを、あえて「Csus4」を一旦挟んでから「C」に解決しています。
このように、トニックの前にトニックと同じルートのsus4を置くことで、一旦浮遊してから「C」に解決する効果があるのです!
飛行機が着地するときに、一旦浮遊して(sus4)機体を安定させて着地するという感じと似ています!笑
sus4コードは、メジャーコードに使われることの方が圧倒的に多いですが、マイナーコードのトニックにもsus4を使用することができます!
②ドミナントコードの前で使う。
sus4コードはドミナントコードの前で使うこともできます!
一旦浮遊感を持たせてから、ドミナントで緊張感を持たせる効果があります!
ちなみに、ドミナントがトライアド(3和音)だった場合は、7thは抜いて、「○sus4」にした方がしっくりくるでしょう!
③サブドミナントコードの前で使う。
サブドミナントコードで使われるsus4コードは、ノンダイアトニックコードになってしまいますが、割とよく使用されます!
試しに上記のコード進行を弾いてみると分かるかと思いますが、ノンダイアトニックコードなのに割と自然に聴こえますね!
ノンダイアトニックコードだからと言って、使えないことはないのです!
sus4コードはとってもよく使われる!
sus4コードの代表的な使い方を解説してきましたが、もちろん他にもたくさん使い方はあります!
セカンダリードミナントに使うのも良し、裏コードに使うのも良し、使い方は無限大です!
色々な使い方を試してみて、良い!と思ったらどんどん取り入れてみましょう!
それくらい、sus4コードはとってもよく使われるコードです!
曲をリハーモナイズする時なんかは、sus4コードは簡単でとっても扱いやすいコードだと思います!
是非是非、自分の曲にも取り入れてみましょう!