コード進行にメロディーをつける作業
コード進行にメロディを付ける作業、またはメロディーにコード進行を当てはめる作業は、作曲には欠かせない作業ですね!
ですが、コードに対してどのようにメロディを当てはめていけば良いか分からない方も多いかと思います。
耳だけを頼りにメロディを当てはめても、果たしてコードにメロディが合っているのか、確信を持つことができませんよね。
今回は、確信を持ってコードにメロディをつけることができるやり方を解説していきます!
コード進行上へのメロディーの付け方!
強調される音は「コードトーン」にするのが基本!
長く伸ばす音や、強拍(1拍目や3拍目)にくる音、一番高い音(トップノート)など、強調される音はコードトーンにするのが基本です!
コードトーンとは?
コードトーンとは、コードの構成音です!
コードは大きく分けて三和音(トライアド)と四和音(セブンスコード)がありますね!
例えば、三和音である「C」というコードなら、1度、3度、5度であるC、E、Gの3つがコードトーンになります。
四和音である「CMA7」なら、1度、3度、5度、7度であるC、E、G、Bの4つがコードトーンになります。
なぜこのような構成音になるかはこちらを復習→三和音(トライアド)、四和音(セブンスコード)
このように解説すると、コードトーン以外の音は使ってはいけないと勘違いしてしまいがちですが、コードトーン以外の音も全然使って頂いて大丈夫です!
むしろ、コードトーン以外の音も使用しなければ、逆に物足りない感じになってしまいます。
良いメロディを作るには、コードトーン以外の音を上手く使用するのが大事なのです!
コードトーン以外の音を上手く使う!
では、コードトーン以外の音はどのようにして使えば良いのかと言いますと、色々と使い方はあるのですが、最も王道な使い方は、
- 経過音として使う。
- 刺繍音として使う。
以上2つです!
経過音とは?
経過音とは、コードトーンとコードトーンの間に挟む音で、メロディーをなめらかに繋ぐ効果があります。
刺繍音とは?
刺繍音とは、コードトーンから上、または下に動いてまたコードトーンに戻ってくる音です。
テンションノートにあたる音を強調して意外性のあるメロディに!
強調される音はコードトーンにするのが基本と解説しましたが、そのコードのテンションに当たる音(9th、11th、13th)を強調することで、テンション特有の浮遊感のある独特な効果が得られます!
意外性のあるメロディーを作りたい時に効果的です!
アボイドノート(コードトーンの半音上の音)は強調しない!
アボイドノート=避けるべき音です。コードトーンの半音上の音は、コードの響きが悪くなる音(不協和音)なので、強調しないように気をつけましょう。
経過音や刺繍音として使うくらいに留めておいたほうが無難です。
音を外さない裏技!!
コードとメロディーの音の関係性を理解していないと、コードに対してどの音がアボイドノートになるか理解するのに時間がかかってしまいますよね。
そんな時、アボイドノートにならない音を瞬時にチョイスできるようになる裏技が存在します!
メジャースケールの1度、4度以外はアボイドノートにならない!
メジャースケールのダイアトニックコードで作られたコード進行の場合、アボイドノートになりうる音は実は2つだけなのです。
ずばり、1度と4度だけ!Cメジャーキーの曲なら、CとFの音に当たりますね。
つまり、1度と4度だけ強調しないように気をつければ、音を外すことはないのです!
マイナースケールの場合、3度、6度の音以外はアボイドノートにならない!
ちなみに、マイナースケールのダイアトニックコードで作られたコード進行の場合も、アボイドノートになりうる音は2つだけです。
3度と6度がアボイドノートになりうる音になります。Aマイナーキーの曲なら、CとFの音に当たります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、Cメジャーキーの時と同じ音ですね!AマイナーキーとCメジャーキーは平行調の関係にあります。平行調のキーだと、アボイドノートになりうる音も同じになるのです!
まとめ
アボイドノートになりうる音が分かっていれば、メロディー作り以外にも、即興の演奏に役立てることができます!
即興の演奏でも、先程解説した2つの音を避けながら演奏すればいいですからね!
逆に、メロディーにコード進行を付ける場合にも活かせる知識ですので、是非参考にしてみて下さい!