コルトレーンチェンジとは?
コルトレーンチェンジとは、ジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンが発案した転調のバリエーションです。
コルトレーンチェンジの例
3つのキーC、E、G♯のⅤ-Ⅰ進行になっています。
キーがCメジャー → Eメジャー → G♯メジャーと転調していますね。
では、この3つのキー、C、E、G♯のインターバルを見てみましょう。
ちょうど全部インターバルがMA3(長3度)になっています。
MA3のインターバルの音を3つ並べると、1オクターブが均等に3分割されるのです。
このように、MA3(長3度)上、または下にキーを転調させていくことをコルトレーンチェンジと言います。
MA3(長3度)のインターバルで転調させていくとどのような効果がある?
もし手元にピアノやギターなどの楽器がありましたら、先程の3つの音、C、E、G♯を適当に弾いてみましょう。
弾いてみると気づくかと思いますが、全くトーナリティ(調性)が感じられないと思います。メジャーなのかマイナーなのか分からないですよね。
それは、この3つの音が、MA3(長3度)のインターバルで均等になっているからです。
均等なインターバルになっているスケールと言えば、「ホールトーンスケール」ですね!
ホールトーンスケールの音は6音すべてがMA2(長2度)のインターバルになっています。すなわち、全て全音間隔ということですね!
ホールトーンスケールを弾いてみると分かりますが、こちらも全くトーナリティが感じられない無調性なスケールで、どこの音がキーなのかも分からないと思います。
このように、等間隔で並べられた音は無調性になるのです。
では、等間隔であるC、E、G♯のようにMA3(長3度)のインターバルでキーを転調させていくとどのような効果があるかと言いますと、今どこのキーにいるのか分からなくなるような効果をもたらすことができます。
無調性のスケールを弾くときと同じように、どこにキーがあるのか分からないような状況を作ることができます。
mi3(短3度)のインターバルで転調させていくバリエーションもあり!
例えば、C、E♭、G♭、Aの4音は全てmi3(短3度)のインターバルになっており、1オクターブが均等に4分割になっています。
このようにmi3(短3度)のインターバルで転調させていく場合も、MA3(長3度)のインターバルと同じように今どこのキーにいるのか分からなくなるような効果をもたらすことができます。
この場合も、1オクターブが均等に分割されているので、MA3(長3度)のインターバルと同じような効果をもたらすことができるのです。
まとめ
コルトレーンチェンジは、主にジャズなどで用いられるテクニックですが、作曲にも取り入れると面白い効果が出ると思います!
自分の楽曲などに取り入れると面白いと思いますので、是非是非試してみてくださいね~!