音楽理論 応用編

コルトレーンチェンジとは?使うとどんな効果がある?

2018年6月17日

音楽理論~コルトレーンチェンジ~

コルトレーンチェンジとは?

コルトレーンチェンジとは、ジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンが発案した転調のバリエーションです。

 

コルトレーンチェンジの例

3つのキーC、E、G♯Ⅴ-Ⅰ進行になっています。

キーがCメジャー → Eメジャー → G♯メジャーと転調していますね。

 

では、この3つのキー、C、E、G♯のインターバルを見てみましょう。

ちょうど全部インターバルがMA3(長3度)になっています。

MA3のインターバルの音を3つ並べると、1オクターブが均等に3分割されるのです。

 

このように、MA3(長3度)上、または下にキーを転調させていくことをコルトレーンチェンジと言います。

 

MA3(長3度)のインターバルで転調させていくとどのような効果がある?

もし手元にピアノやギターなどの楽器がありましたら、先程の3つの音、C、E、G♯を適当に弾いてみましょう。

弾いてみると気づくかと思いますが、全くトーナリティ(調性)が感じられないと思います。メジャーなのかマイナーなのか分からないですよね。

それは、この3つの音が、MA3(長3度)のインターバルで均等になっているからです。

 

均等なインターバルになっているスケールと言えば、ホールトーンスケール」ですね!

ホールトーンスケールの音は6音すべてがMA2(長2度)のインターバルになっています。すなわち、全て全音間隔ということですね!

ホールトーンスケールを弾いてみると分かりますが、こちらも全くトーナリティが感じられない無調性なスケールで、どこの音がキーなのかも分からないと思います。

 

このように、等間隔で並べられた音は無調性になるのです。

では、等間隔であるC、E、G♯のようにMA3(長3度)のインターバルでキーを転調させていくとどのような効果があるかと言いますと、今どこのキーにいるのか分からなくなるような効果をもたらすことができます。

無調性のスケールを弾くときと同じように、どこにキーがあるのか分からないような状況を作ることができます。

 

mi3(短3度)のインターバルで転調させていくバリエーションもあり!

例えば、C、E♭、G♭、A4音は全てmi3(短3度)のインターバルになっており、1オクターブが均等4分割になっています。

このようにmi3(短3度)のインターバルで転調させていく場合も、MA3(長3度)のインターバルと同じように今どこのキーにいるのか分からなくなるような効果をもたらすことができます。

この場合も、1オクターブが均等に分割されているので、MA3(長3度)のインターバルと同じような効果をもたらすことができるのです。

 

まとめ

コルトレーンチェンジは、主にジャズなどで用いられるテクニックですが、作曲にも取り入れると面白い効果が出ると思います!

自分の楽曲などに取り入れると面白いと思いますので、是非是非試してみてくださいね~!

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