前回、「ディミニッシュドセブンスコード」について解説しました。
今回は、そのディミニッシュドセブンスコードの使い方を解説していきたいと思います。
ディミニッシュドセブンスコードの使い方
ディミニッシュドセブンスコードには2つの使い方があります。
①ドミナントセブンスコードの代理として使う
Ⅴ7→Ⅰになっているコード進行のⅤ7(ドミナントセブンスコード)の代わりに、Ⅶdim7(ディミニッシュドセブンスコード)を使用することができます。
例えば、CメジャーキーのⅤ7→Ⅰは、
G7→C
ですね!
このⅤ7をⅦdim7に替えてみます。7番目の音のディミニッシュドセブンスコードなので、「B ゚7」です!
ですので、G7をB ゚7に変更します。
B ゚7→C
このように、Ⅴ7(ドミナントセブンスコード)の代わりにⅦdim7(ディミニッシュドセブンスコード)を使用することができます。
Cメジャーキーなら、Cの半音下(導音)であるBのディミニッシュドセブンスコードがⅤ7の代わりに使用できると覚えると良いでしょう。
なぜⅤ7(ドミナントセブンスコード)の代わりにⅦdim7(ディミニッシュドセブンスコード)が使える?
その理由はこの2つのコードを比較してみると簡単に理解できます。
Cメジャーキーで説明します。CメジャーキーのⅦdim7である「B ゚7」を五線譜に表してみましょう。
これに、Ⅴ7である「G7」のルート音である「G」の音を足してみましょう。
すると、G7(♭9)というコードが完成します!
つまり、「B ゚7」と「G7」は非常に似ているコードなので、代わりに使用することが可能なのです!
セカンダリードミナントの代理としてディミニッシュドセブンスコードを使うことも可能!
例えば、以下のセカンダリードミナントを使用したコード進行を見てみましょう。Cメジャーキーで説明します。
このセカンダリードミナントであるA7をディミニッシュドセブンスコードに替えることができます。
次のコードであるDmi7の半音下(導音)の「C♯」をルートにしたディミニッシュドセブンスコードに置き換えます。
このように、セカンダリードミナントの代理としてもディミニッシュドセブンスコードが使用できます!
②パッシングディミニッシュとして使う。
パッシングディミニッシュとは、導音を含まないディミニッシュドセブンスコードです。
パッシングとは、通り過ぎる、経過する、といった意味があります。
例えば、以下のコード進行。キーはCメジャーです。
「C/E」はCのトライアドのファーストインバージョンですね!(復習→コードインバージョン(転回形))
「D♯ ゚7」にはCの導音「B」の音が含まれていません。つまり、パッシングディミニッシュです!
続いて、ベースの流れを見てみましょう。
D→D♯→E
と、半音で繋がっています。パッシングディミニッシュは、ドミナントの機能は持ちませんが、このようにベースが半音で繋がっているので違和感なく聴こえます。
ディミニッシュドセブンスコードの使い方まとめ
- ドミナントセブンスコードの代理として使う。
- パッシングディミニッシュとして使う。
以上、2つの使い方ができます。
是非是非、作曲やコードアレンジで参考にしてみて下さい!
今回はここまでです!次回もよろしくお願い致します!ではでは、みなさんお疲れ様でした~(*^^*)!!
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