マイナースケールのバリエーション
前回まで、ハーモニックマイナースケールについて解説してきましたが、マイナースケールにはハーモニックマイナースケール以外にもバリエーションがあります。
メロディックマイナースケール
ナチュラルマイナースケールの6th、7thを半音上げたスケールをメロディックマイナースケールと言います。
メロディックマイナースケールを五線譜に表す
では、メロディックマイナースケールを五線譜に表しましょう!メロディックマイナースケールも、ハーモニックマイナースケールと同様に、ナチュラルマイナースケールが変化したものと捉えるので、キーシグネチャー(調号)はナチュラルマイナースケールと同じものを使って表します。
では、今回はDメロディックマイナースケールを五線譜に表してみましょう!
①Dナチュラルマイナースケールを作る
まずは、五線譜にDナチュラルマイナースケールを書きます。まずは、Dナチュラルマイナースケールの平行調を出します!(やり方→平行調)
Dナチュラルマイナースケールの平行調はFメジャースケールです!Fメジャースケールの調号は、♭1個(B)です!(調号の導き方→調号の簡単な覚え方。丸暗記の必要なし!)
では、五線譜にFメジャースケールの調号を付けて、Dから音符を並べましょう!
これで、Dナチュラルマイナースケールの完成です!
②ナチュラルマイナースケールの6th、7thを半音上げる
では、出来上がったDをナチュラルマイナースケールの6th、7thを臨時記号を使って半音上げましょう。
Bは調号であらかじめ♭が付いているので、♮をつけて♭を解除し、半音上げます。
Cはそのまま♯を付けて、半音上げます。
これで、Dメロディックマイナースケールの完成です!
メロディックマイナースケールの使い方
メロディックマイナースケールは2つの使い方が存在します。
①メロディーが高音へ昇っていくフレーズでメロディックマイナースケールを使い、降っていくフレーズではナチュラルマイナースケールを使う
これは、昔のクラシックでよく用いられたメロディックマイナースケールの使い方です。最近の音楽ではあまりこのような使われ方はしません。
②メロディックマイナースケールのモードを使用する
この使い方は、おもにジャズやフュージョンで使用されます。
メロディックマイナースケールのまま使用されることはあまりなく、メロディックマイナースケールのモードを使用する場合がほとんどです。
メロディックマイナースケールのモードには、オルタードスケールやリディアンドミナントスケールというスケールが存在します。これらのスケールは、ドミナントセブンスコードで使用することで、オルタードテンションの独特な響きを得ることができるのです!これらについては、また追々解説していきます!
今回はここまでです!次回は、マイナースケールのバリエーションであるドリアンスケールについて解説していきます!ではでは、次回もよろしくお願い致します!みなさんお疲れ様でした(*^^*)!
次回↓