前回、「モダールインターチェンジ」について解説しました。モーダルインターチェンジは、ノンダイアトニックコードでしたね!今回は代表的なノンダイアトニックコードの1つである、「セカンダリードミナント」について解説していきます!
セカンダリードミナントとは?
以下のコード進行をアナライズ(分析)して、各コードの機能を考えてみましょう!
キーを見つける時はⅤ7→Ⅰになっている場所を探すとキーを見つけやすかったですね!(復習→コード進行を見てキーを探そう!)
A7→DmiはⅤ7→Ⅰmi、G7→CはⅤ7→ⅠMAと、両方ともⅤ7→Ⅰのドミナントモーションになっています。
Ⅴ7→Ⅰを手がかりにキーを考えると、キーはCメジャーで、途中のA7→DmiのところでキーがDマイナーになり(Dマイナーに転調)、次のG7→Cで再びキーがCメジャーに戻ったと考えることができます。
しかし、実際にこのコード進行を演奏してみると、キーが変わっている感じはせず、Cメジャーキーのままに聴こえるかと思います。これはなぜかと言うと、DmiのコードはCメジャーキーのダイアトニックコードにも含まれていますし(CメジャーキーのⅡmi)、A7はCメジャーキーのダイアトニックコードにはありませんが、同じAをルートに持つAmiがCメジャーキーのダイアトニックコードに入っているからです(CメジャーキーのⅥmi)!
ですので、この場合は、DmiをCメジャーキーのⅡmiととらえます。そして、そのⅡmiの前のコードを、Ⅱmiから見たⅤ7(ドミナントセブンス)にあたるコードであるA7にする(ドミナントモーションにする)ことで、Ⅱmiに進もうとする力を強くしています!このように、ダイアトニックコードのⅠ以外に進もうとするドミナントセブンスを「セカンダリードミナント」と言います。
セカンダリードミナントは上記のように、「Ⅴ7/○○」と表します。Ⅴ7に/(スラッシュ)をつけ、その横に進もうとするコードを書きます。
セカンダリードミナントを使用する時のルール
セカンダリードミナントは、メジャーキーでもマイナーキーでも使用することができます。しかし、使用できないコードもあります。以下の2つです。
- メジャーキーのⅦコード
- マイナーキーのⅡコード
この2つのコードはセカンダリードミナントが使用できないので注意して下さい。
例えば、CメジャーキーのⅦでセカンダリードミナントを使用しようとすると、セカンダリードミナントはF♯7となります。F♯7と同じルートを持つコードはCメジャーキーのダイアトニックコードに存在しないので、F♯7を使用するとキーが外れたように聴こえてしまいます。これはマイナーキーのⅡでも同様です。
以上の理由から、この2つのコードにはセカンダリードミナントが使用できないので覚えておきましょう!
今回はここまでです!次回ももう少しセカンダリードミナントについて解説します!ではでは、次回もよろしくお願い致します!皆さんお疲れ様でした~~(*^^*)!
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