臨時記号とは?
調号以外の音に付く♯、♭、♮のことを臨時記号と言います。
♮(ナチュラル)
以前に適用された♯または♭(調号を含む)をキャンセルする際に♮が使用されます。では、使用例を見てみましょう!
このように、臨時記号は同じ小節内まで有効です。そして、小節をまたぐと臨時記号はキャンセルされます。
異名同音
例えば、FとE♯や、C♯とD♭など、実際には同じ音なのに名前が違うものを異名同音と言います。
同じ音なら呼び方を統一したほうが分かりやすくて良いのでは?と疑問に思うかもしれませんが、逆に分かりづらくなる場合があります。例えばAメジャースケールで考えてみましょう。
メジャースケールは7音で構成されているので、7種類のアルファベットで音を表しますよね。
Aメジャースケールの構成音は、
A、B、C♯、D、E、F♯、G♯
ですね。例えばC♯ですが、D♭と異名同音です。
D♭にしてしまうと、スケールの音にアルファベットのDを2回使用することになってしまいます。かなりややこしくなってしまいますね。
じゃあD♭は無くしてC♯に統一すれば良いんじゃないの?と思うかもしれませんが、統一してしまうと問題が発生します。
例えばA♭メジャースケールを考えてみましょう。
A♭メジャースケールの構成音は、
A♭、B♭、C、D♭、E♭、F、G
となります。先程のAメジャースケールの構成音を全て半音下げただけですね。
先程統一した方が良いのではと言っていたD♭が出てきましたね。これをもしC♯に統一してしまうとスケールの音にアルファベットのCを2回使用することになってしまいます。これまたかなりややこしくなってしまいますね。
異名同音を同じ音に統一してしまうと、このようにややこしくなってしまうため、異名同音は状況によって使い分ける必要があるのです。
今回はここまでです!お疲れ様でした~~!次回もどうぞよろしくお願い致します(*^^*)!
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