音楽理論 第5章 コードの使い方

オルタードコード ~第5章~(1/11)

2018年1月14日

音楽理論~オルタードコード~

オルタードコードとは?

オルタードコードとは、オルタードテンションを含んだドミナントセブンスコードです。正式には、オルタードドミナントコードと言います。

オルタードテンションとは、♯や♭のついたテンションのことです。(復習→テンションコードの決まりごと)

 

オルタードテンションは全部で、

♭9、♯9、♯11、♭5、♯5、♭13

以上の6つです。

 

ドミナントセブンス(Ⅴ7)にオルタードテンションを付けるとどんな効果がある?

ドミナントセブンス(Ⅴ7)からのコードへ進行することはドミナントモーションと呼ばれました。(復習→コード進行を見てキーを探そう!)

ドミナントセブンス(Ⅴ7)で緊張感が増し、のコードに進もうとする力が強くなります。このドミナントセブンス(Ⅴ7)オルタードテンションを付けることで、のコードに進もうとする力をより強くすることができます。

 

ドミナントセブンス(Ⅴ7)には、

♭9、♯9、♯11、♭5、♯5、♭13

以上の6つのオルタードテンション全てどれでも使用することができます。

 

ドミナントセブンス(Ⅴ7)に付いたオルタードテンションが、のコードトーンどれかに半音間隔で上がったり下がったりすることで、解決感が増すのです。

 

オルタードテンションはどのようにチョイスして付ければ良い?

オルタードテンションの♯11♭5♯5♭13、この2組はどちらも異名同音ですね。(復習→臨時記号と異名同音)

では、この異名同音のオルタードテンションはどのように使い分ければ良いのでしょうか。

オルタードテンションを上手く使い分けるにはボイスリーディング(コードの音の流れ)を考えなければいけません。

 

の付いたオルタードテンションと、の付いたオルタードテンションには以下の特徴があります。

  • の付いたオルタードテンションは半音上へ解決する
  • の付いたオルタードテンションは半音下へ解決する

以上を踏まえた上で、以下のコード進行のボイスリーディングを考えてみましょう。

FメジャーキーⅤ7→ⅠMAの進行です。

C7(Ⅴ7)に付いている♭5に注目してみましょう。の付いたオルタードテンションは半音下へ解決するという特徴がありましたね!♭5が半音下のF(ⅠMA)R(ルート)に解決しています。問題ありませんね!

 

オルタードテンションの解決先

以下にⅤ7に付くオルタードテンションが、それぞれのコードのどの音に解決するのかまとめてみました。

  • Ⅴ+7♯5は、MA3に解決する。
  • Ⅴ7(♭5)♭5は、R(ルート)に解決する。
  • Ⅴ7(♯9)♯9は、MA7に解決する。
  • Ⅴ7(♭9)♭9は、P5に解決する。
  • Ⅴ7(♯11)♯11は、MA9に解決する。
  • Ⅴ7(♭13)♭13は、MA9に解決する。

どのコードに解決するかで、Ⅴ7オルタードテンションをチョイスしましょう!

例えば、のコードがAmi9なら、Ⅴ7のコードはE7(♯11)E7(♭13)にしましょう!

 

今回はここまでです!次回もよろしくお願い致します!ではでは、みなさんお疲れ様でした~~(*^^*)!!

次回↓

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