音楽理論 第3章

テンションコードの決まりごと ~第3章~(8/15)

2017年12月15日

音楽理論~テンションコード~

今回も、前回「テンションコード」に引き続き、テンションコードの続きを解説していきます!

さっと前回のおさらいです。テンションコードのテンションは3種類ありました。

  • 9th(ナインス)
  • 11th(イレブンス)
  • 13th(サーティーンス)

以上の3つです!それぞれ、

  • 9th  = 2nd
  • 11th  = 4th
  • 13th  = 6th

と一緒でしたね!

クオンティティ+クオリティのインターバル(復習→インターバル(音程差)の導き方)で言うと、

  • 9th  =  MA2
  • 11th  =  P4
  • 13th  =  MA6

となります!テンションはメジャースケールのインターバルと同じでした!

 

以上を踏まえて、これから解説していきます!

 

テンションコードの決まりごと

テンションコードにはいくつか決まりごとがあります。以下の4つです!

 

①セブンスコードにテンションが付く時、オクターブ上のインターバル(9th、11th、13th)が使われる

例えば、CMA79thを付けるとしたら、コードネームは、

CMA9 (シーメジャーナインス)

になります。

 

CMA9の構成音は、

P1 MA3 P5 MA7 + MA2

このようになりますね!

11th13thを付ける場合もやり方は同じです。

 

コードは色んな表記の仕方があります。CMA7(9)という表記もよく見ますが、テンションの場合、本来()を付ける必要はありません。()はオルタードテンションで使用します。オルタードテンションはまた後で詳しく解説します!

 

②トライアドにテンションが付く時、2nd、6thが使われる

例えば、Cmiのトライアドに2ndを付けると、

Cmi2 (シーマイナーセカンド)

になります。

 

Cmi2の構成音は、

P1 mi3 P5 + MA2

このようになります。

6thを付ける場合もやり方は同じです。

Cmi2は他にも、Cmi add9Cmi add2と表記される場合もあります。

 

※4thはほぼ使われない

ちなみに、トライアドで4thが使われることはほぼありません。sus4という形で使用することはありますが、これはテンションとは別物です。

メジャートライアドで4thを使用すると、MA3との相性が悪いので、一緒に音がなると音が濁ってしまいます。いわゆる不協和音と呼ばれるものです。基本的に、トライアドとセブンスコードのコードトーンの半音上の音は不協和音となりますので、あまり不協和音なりうる音は使われません(一部例外はありますが)。

マイナートライアドに関しては、理論的には4thは問題なく使用できますが、ほとんど使用されることはないので、ここでは4thを省きました。

 

③テンションコードは、一番大きなインターバルのテンションの名前が付けられる。

例えば、C79th13thが付いたコードがあった場合、コードネームは、

C13 (シーサーティーンス)

となります。

複数テンションが付いたテンションコードが合った場合、大きい方のインターバルのテンションが採用されます!

 

別の表記では、C7(9,13)と表すことも出来ます。

 

④オルタードテンションには()を付ける

オルタードテンションとは、♯や♭のついたテンションのことです。

 

オルタードテンションは、

♭9、♯9、♯11、♭5、♯5、♭13

以上6つです!

 

例えば、C7♯9を付ける場合、

C7(♯9) (シーセブンシャープナインス)

となります。

 

なぜ、オルタードテンションには()を付けなければならないかと言うと、例えば、以下のコードを見てみましょう。

E♭9

()を付けないと、E♭9が付いているのか、E♭9が付いているのか分かりにくいですよね!ですのでオルタードテンションには必ず()を付けましょう

 

ちなみに、複数のオルタードテンションを含んだコードは、

C7(♭9,♯11)

このように表記しましょう!

 

今回はここまでです!次回は各テンションがどのコードでどのように使用できるか解説していきたいと思います!ではでは、次回もよろしくお願いします!お疲れ様でした~~(*^^*)!!

次回↓

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