一般的に、シングルコイルのピックアップは高域が良く出て出力が小さい。それに対しハムバッカーのピックアップは出力が大きくてパワーがあり、シングルコイルより高域が削られて太い音が出るというのが常識としてありますね。
しかし以前に、所有しているハムバッカーのギターと、FENDERメキシコのストラトキャスターを弾き比べていると、明らかにFENDERメキシコのストラトキャスターの方が低音の厚みがあり、シングルコイルピックアップなのになんで低音が良く出るんだと疑問に思ったことがありました。
当初は、木の違いが影響しているのかなぁと思っていましたが、色々なギターと比較してみましたがどうも違うなと・・・
そこで、FENDERメキシコのストラトキャスターに付いていたCTS製のポットを、ハムバッカーのギターにも付けてみたら音はどう変わるかと試してみました。
すると、CTS製のポットを付けたハムバッカーのギターもFENDERメキシコのストラトキャスターのような低音の厚みが出るようになったのです!
ポットの抵抗値による音の違い
FENDERメキシコのストラトキャスターに付いていたのは250kΩのCTS製ポットでした。
一般的に、
- ストラトキャスターなどのシングルコイルピックアップを搭載しているギターには250kΩ
- ハムバッカーを搭載しているギターには500kΩ
のポットが付けられています。
そして、そのポットの抵抗値による音の違いですが、
- 抵抗値が高いほど高域が出る
- 抵抗値が低くなると高域が削られ低音が出る
と言われています。
そのため、基本的に、シングルコイルのギターには、シングルコイル特有の高域とバランスを取るために250kΩのポットが使用され、ハムバッカーのギターには、削られた高域をカバーするために500kΩが使用されます。
CTS製ポットとは?
CTS製ポットはアメリカ製のポットで、色々なメーカーのギターに標準で付いています。
リプレイスメント(交換用)のポットとしてもCTS製のポットは定番中の定番です!
CTS製ポットの特徴
以前にCTS製ポットに交換したハムバッカーのギターですが、もともと500kΩのポットが取り付けられていたため、500kΩのCTS製ポットに交換しました。
ですので、CTS製ポットに交換して低音の厚みがでたのは、ポットの抵抗値の違いによるものではなく、CTS製ポット特有のものであるということですね。
安物ギターもCTS製ポットで音が激変!
以前に安物ギターを改造しまくって作ったこのギターもCTS製のポットを付けています!
やはり、改造前と改造後じゃ音はまるっきり違います!笑
改造前は低音スカスカのペラッペラな音でしたが、改造後は少々高めのギターにも負けず劣らずの音が出るようになりました!ピックアップも変えたので、そのへんの影響もあるかと思いますが、ポットによる音の変化はかなり大きいと思います。
もし、低音スカスカのギターをなんとかしたい時や、ギターの音に厚みを出したい時は、CTS製のポットに交換すると良い結果が得られるかもしれません!
そんな時は是非是非、CTS製ポットおすすめです!