前回「オルタードスケール」では、オルタードスケールはⅤ7→Ⅰになっているドミナントセブンスで使用することができると解説しました。
今回も、ドミナントセブンス上で使用することができるリディアンドミナントスケールについて解説していきます!
リディアンドミナントスケールとは?
リディアンドミナントスケールは、リディアンスケールの7番目の音を半音下げたスケールです。別名、リディアン♭7とも呼ばれます。
ちなみに、リディアンドミナントスケールは、メロディックマイナースケールの4番目のモードです。メロディックマイナースケールの4番目の音をルートにすると、リディアンドミナントスケールになるのです!
例えば、CメロディックマイナースケールとFリディアンドミナントスケールは全く同じ音が使われています。
リディアンドミナントスケールの構成音
では、Cリディアンドミナントスケールを五線譜に表してみましょう。
リディアンドミナントスケールの構成音は、先程も説明したように、リディアンスケールの7番目の音を半音下げたスケールなので、
1 2 3 ♯4(♯11) 5 6 ♭7
以上の7音です。
リディアンドミナントスケールはオルタードテンションである♯11を含んでいます。
そのため、リディアンドミナントスケールは♯11が付いたドミナントセブンスによく合います。
リディアンドミナントスケールの使い方
リディアンドミナントスケールは、Ⅴ→Ⅰになっていないドミナントセブンス上でよく使用されます。
例えば以下のコード進行を見てみましょう。CメジャーキーのⅡ→♭Ⅱ→Ⅰの進行です。
♭Ⅱがノンダイアトニックコードで、これはいわゆる、裏コードと呼ばれるコードです。裏コードはまた追々解説しますので、今回は裏コードの解説は割愛します。
この裏コードのように、Ⅴ→Ⅰになっていないドミナントセブンスでリディアンドミナントスケールはよく使用されます。
そのような理由から、Ⅴ→Ⅰになっていないドミナントセブンスには♯11がよく付けられます。
リディアンドミナントスケールの特徴
リディアンドミナントスケールをドミナントセブンス上で使用すると、オルタードスケールほどキツくなく、トニックを曖昧にする効果が得られ、浮遊感がある雰囲気を出すことができます。
それにより、ダイアトニックのキーセンターを強く感じさせない効果があります。
オルタードスケールとリディアンドミナントスケールの使い分け方
- Ⅴ→Ⅰになっているドミナントセブンス上では、オルタードスケールを使う
- Ⅴ→Ⅰになっていないドミナントセブンス上では、リディアンドミナントスケールを使う
ドミナントセブンス上で、オルタードスケールやリディアンドミナントスケールのようなノンダイアトニックのスケールを使用する場合は、上記のように使い分けましょう!
ただし、これらは絶対にそうしろというものでは無く、そうした方が良いですよ~くらいな感じで捉えておくと良いでしょう!これは他の音楽理論においても同じことが言えます。セオリーを知った上で、あえてセオリーを破って違う効果を狙う!みたいなことができるようになると、もう上級者だと思うので、まずはこれらのセオリーをしっかり頭に入れておくことはとっても重要です!
今回はここまでです!次回もよろしくお願い致します!ではでは、みなさんお疲れ様でした~~(*^^*)!!
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