ドリアンスケール+♭5とは?
その名の通り、ドリアンスケールに♭5を足したスケールです!
ドリアンスケールの7音に♭5を足すので、合計8音のスケールになります。
オクタトニックスケールとは?
8音で構成されたスケールをオクタトニックスケールと呼びます。「オクタ」が「8」を意味します!
このドリアンスケール+♭5もオクタトニックスケールの1つです。
ドリアンスケール+♭5のインターバル
以下にAドリアンスケール+♭5のインターバルを表してみました。
構成音は、
1 2 ♭3 4 ♭5 5 6 ♭7
以上の8音です。
ドリアンスケール+♭5の使い方
ドリアンスケール+♭5の使い方をまとめてみました。
①ブルースのコード進行上で使う。
ドリアンスケール+♭5は、ブルースのコード進行によく合います。
ドリアンスケール+♭5は、ブルーススケールに2ndと6thを足したスケールでもあります。それ故、ブルースでもよく使用されます。
ブルースで使用する場合は、ドリアンスケール+♭5にMA3も足して使用すると、よりブルージーになります!
MA3を足したり、ギターならmi3をクォーターチョーキングして音程を上げることで、よりブルースの演奏の幅を広げることができます。
②マイナートライアド、マイナーセブンス上で使用可能。
ドリアンスケール+♭5は、マイナートライアド、マイナーセブンス上で使用することができます。
マイナートライアド、マイナーセブンス一発のアドリブなんかではよく使われます。
曲中に出てくるノンダイアトニックのマイナートライアド、マイナーセブンスでも使用することができます。
ドリアンスケール+♭5のオクタトニックコードを作ってみよう!
オクタトニックコードは、いわゆるダイアトニックコードと考え方は同じです!8音なので、「オクタ」トニックコードという呼び方になります!
以下にAドリアンスケール+♭5のオクタトニックコードを表してみました。
8音のスケールなので、コードを作る時に♭5とP5の音がダブってしまう場合が出てくるのですが、♭5が最も特徴的な音なので、♭5をなるべく使うようにしてコードを作りましょう!
すると、このような複雑なコードが出来上がります!
ドリアンスケール+♭5のオクタトニックコードはリハモで使うと効果的!
モーダルインターチェンジの要領で、ナチュラルマイナースケールのコード進行にドリアンスケール+♭5のコードを借用してくると、個性的なコード進行を作ることができます。
リハモでの使用例
|Ami7 |B7 |Bmi7(♭5) |E7 |Ami7 |
Ⅰmi7 Ⅱ7 Ⅱmi7(♭5) Ⅴ7 Ⅰmi7
上記のコード進行は、Aマイナースケールのコード進行です。そして、2番目のコードだけドリアンスケール+♭5のⅡ7を借用しています。
これを実際に演奏してみると、かなり悲しい雰囲気になることが分かると思います!
このように、ドリアンスケール+♭5のオクタトニックコードを普通の曲に時折混ぜると、面白い効果が得られます。
ドリアンスケール+♭5のオクタトニックコードをリハモで使用する際は、ベースの流れと、コードがメロディの音に合っているかというところに気をつけて使用しましょう!