ホールトーンスケールとは?
ホールトーンスケールはシンメトリカルスケールの1つで、スケールの各音が全て全音間隔になっており、通常、メジャースケールやマイナースケールが7音で構成されるのに対し、ホールトーンスケールは6音で構成されます。
前回解説した「クロマチックスケール」と同様に、無調性のスケールで。トーナリティ(調性)が感じられず、メジャーにもマイナーにも分類されないスケールです。
ホールトーンスケールの構成音
Cホールトーンスケールを五線譜に表してみましょう。
ホールトーンスケールの構成音は、
1 2/9 3 ♯11/♭5 ♯5/♭13 ♭7
以上の6音です。全て全音のインターバルになっています。
ホールトーンスケールはオルタードスケールに似ている!
ホールトーンスケールは以前解説した、「オルタードスケール」に構成音が似ています!
オルタードスケールの構成音は、
1 ♭9 ♯9 3 ♭5/♯11 ♯5/♭13 ♭7
ですね。ホールトーンスケールと比べると、違う部分は2nd(9th)の部分だけです。
ホールトーンスケールの2nd(9th)は♯も♭も付かないのに対し、オルタードスケールには、♯、♭の付いた9thが含まれます。
ホールトーンスケールはオルタードスケールと比較して覚えると良いでしょう。
ホールトーンスケールの使い方
ホールトーンスケールはどのような時に使えるかと言うと、オルタードスケールと同じように、ドミナントセブンスのコード上で使用することができます。
もう一度、ホールトーンスケールの構成音を確認してみましょう。
1 2/9 3 ♯11/♭5 ♯5/♭13 ♭7
以上6音です。この中でホールトーンスケールを最も特徴付ける音は♯5/♭13です!
では、この構成音を使ってコードを作ってみます。
まず、1度、3度、5度、7度の音を抜き出して、セブンスコードを作ります。
1 3 ♯5 ♭7
この4つの音で出来上がるコードは、Cをルートにすると「C+7(Cオーギュメンテッドセブンス)」です。3と♭7を含んでいるので、これもドミナントセブンスの1つです。
なぜ、♭5ではなく、♯5をチョイスしたかと言いますと、先ほど説明したように♯5がホールトーンを最も特徴付ける音だからです。
この「C+7」にさらに、ホールトーンスケールの構成音である「9th」を加えると、
1 3 ♯5 ♭7 + 9
「C+9(Cオーギュメンテッドナインス)」になります。
ですので、ホールトーンスケールに最も合うコードは、「オーギュメンテッドナインス」になります!
例えば、「C+9」のコードにはCホールトーンスケールがマッチします!
もしホールトーンスケールを使いたい場合は、♯5を含むドミナントセブンス(最も合うのはオーギュメンテッドナインス)のコード上で使用すると良いでしょう!
今回はここまでです!次回も他のシンメトリカルスケールについて解説していきます!ではでは、みなさんお疲れ様でした(*^^*)!!
次回↓