音楽理論 第3章

モード ~第3章~(13/15)

2017年12月23日

音楽理論~モード~

モードとは?

モードは、古代ギリシャで最初に考えられ、中世ヨーロッパの聖歌で使用されていたことから、チャーチモード教会旋法とも呼ばれています。

そして、現代ではジャズで再びモードが使用されるようになったと言われています。最近では、モードは様々な音楽において、即興や作曲などで使用される一般的な音楽理論の1つになっています。

 

モードの構造

まず、CMA7のコードと、Cメジャースケールの関係を見てみましょう。

CMA7は、Cメジャースケールルート(1度)3度5度7度で構成されたコードですので、CMA7Cメジャースケールは同じ音色に基づいたものと言えます。

 

次に、CメジャースケールのダイアトニックコードのⅡmi7(Dmi7)を見てみましょう。(復習→ダイアトニックコード(セブンスコード編))

当然ながら、Dmi7コードトーンCメジャースケールの音で構成されていますが、Dmi7のルート音(D)と、Cメジャースケールのトニック(C)は異なります。

 

そこで、CメジャースケールDをトニックに見立てて、Dから順番に並べてみましょう。

CメジャースケールDをトニックに見立てることで、Dmi7と同じ音色に基づいたスケールが完成します。これをモードと呼びます。

 

同じ手順で、Ⅲmi7ⅣMA7Ⅴ7Ⅵmi7Ⅶmi7(♭5)でもモードが作れますね!

このように、メジャースケール各ダイアトニックコードモードが存在します。

 

モードの名前

メジャースケールの各モードには名前が存在します。それぞれのコードに対応したモードを以下にまとめてみました。

ダイアトニックコード モードの名前
ⅠMA7        イオニアン
Ⅱmi7         ドリアン
Ⅲmi7         フリジアン
ⅣMA7        リディアン
Ⅴ7           ミクソリディアン
Ⅵmi7         エオリアン
Ⅶmi7(♭5)       ロクリアン

ちなみに、これらのモードの呼び方ですが、Cメジャースケールの場合、CイオニアンDドリアンEフリジアンFリディアンGミクソリディアンAエオリアンBロクリアンとなります。

ちなみにこのモードの名前ですが、ギリシャの地名らしいです!こればかりは丸暗記するしか無いので、メジャースケールの何番目が何のモードになるかしっかり覚えましょう!

 

各モードのインターバル

各モードのルートをCとして、各モードのインターバルを表してみました。メジャースケールのインターバルを基準に、を使用してそれぞれのインターバルを表しています。

 

メジャー系モード

イオニアン = メジャースケール

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

リディアン = メジャースケールの4thに♯が付く

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

ミクソリディアン = メジャースケールの7thに♭が付く

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

マイナー系モード

エオリアン = ナチュラルマイナースケール

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

ドリアン = ナチュラルマイナースケールの6thの♭を外す

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

フリジアン = ナチュラルマイナースケールの2ndに♭が付く

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

ロクリアン = ナチュラルマイナースケールの2ndと5thに♭が付く

インターバル:1 2 3 4 5 6 7

 

このように、各モードのインターバルは、メジャースケールナチュラルマイナースケールと比較することで覚えやすくなります!これもしっかりと覚えておきましょう!

 

今回はここまでです。次回は、モードの使い方について解説していきたいと思います。今回は色々と覚えることが多いかと思いますが、これを覚えると、インターバルを簡単に導いたりすることができます!その辺も追々解説していきたいと思います!ではでは、みなさんお疲れ様でした(*^^*)!!

次回↓

こちらの記事もよく読まれています

-音楽理論, 第3章
-