モードとは?
モードは、古代ギリシャで最初に考えられ、中世ヨーロッパの聖歌で使用されていたことから、チャーチモードや教会旋法とも呼ばれています。
そして、現代ではジャズで再びモードが使用されるようになったと言われています。最近では、モードは様々な音楽において、即興や作曲などで使用される一般的な音楽理論の1つになっています。
モードの構造
まず、CMA7のコードと、Cメジャースケールの関係を見てみましょう。
CMA7は、Cメジャースケールのルート(1度)、3度、5度、7度で構成されたコードですので、CMA7とCメジャースケールは同じ音色に基づいたものと言えます。
次に、CメジャースケールのダイアトニックコードのⅡmi7(Dmi7)を見てみましょう。(復習→ダイアトニックコード(セブンスコード編))
当然ながら、Dmi7のコードトーンはCメジャースケールの音で構成されていますが、Dmi7のルート音(D)と、Cメジャースケールのトニック(C)は異なります。
そこで、CメジャースケールのDをトニックに見立てて、Dから順番に並べてみましょう。
CメジャースケールのDをトニックに見立てることで、Dmi7と同じ音色に基づいたスケールが完成します。これをモードと呼びます。
同じ手順で、Ⅲmi7、ⅣMA7、Ⅴ7、Ⅵmi7、Ⅶmi7(♭5)でもモードが作れますね!
このように、メジャースケールの各ダイアトニックコードでモードが存在します。
モードの名前
メジャースケールの各モードには名前が存在します。それぞれのコードに対応したモードを以下にまとめてみました。
ダイアトニックコード モードの名前
ⅠMA7 イオニアン
Ⅱmi7 ドリアン
Ⅲmi7 フリジアン
ⅣMA7 リディアン
Ⅴ7 ミクソリディアン
Ⅵmi7 エオリアン
Ⅶmi7(♭5) ロクリアン
ちなみに、これらのモードの呼び方ですが、Cメジャースケールの場合、Cイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアンとなります。
ちなみにこのモードの名前ですが、ギリシャの地名らしいです!こればかりは丸暗記するしか無いので、メジャースケールの何番目が何のモードになるかしっかり覚えましょう!
各モードのインターバル
各モードのルートをCとして、各モードのインターバルを表してみました。メジャースケールのインターバルを基準に、♯や♭を使用してそれぞれのインターバルを表しています。
メジャー系モード
イオニアン = メジャースケール
インターバル:1 2 3 4 5 6 7
リディアン = メジャースケールの4thに♯が付く
インターバル:1 2 3 ♯4 5 6 7
ミクソリディアン = メジャースケールの7thに♭が付く
インターバル:1 2 3 4 5 6 ♭7
マイナー系モード
エオリアン = ナチュラルマイナースケール
インターバル:1 2 ♭3 4 5 ♭6 ♭7
ドリアン = ナチュラルマイナースケールの6thの♭を外す
インターバル:1 2 ♭3 4 5 6 ♭7
フリジアン = ナチュラルマイナースケールの2ndに♭が付く
インターバル:1 ♭2 ♭3 4 5 ♭6 ♭7
ロクリアン = ナチュラルマイナースケールの2ndと5thに♭が付く
インターバル:1 ♭2 ♭3 4 ♭5 ♭6 ♭7
このように、各モードのインターバルは、メジャースケール、ナチュラルマイナースケールと比較することで覚えやすくなります!これもしっかりと覚えておきましょう!
今回はここまでです。次回は、モードの使い方について解説していきたいと思います。今回は色々と覚えることが多いかと思いますが、これを覚えると、インターバルを簡単に導いたりすることができます!その辺も追々解説していきたいと思います!ではでは、みなさんお疲れ様でした(*^^*)!!
次回↓