前回までテンションコードについて解説してきました。テンションコード以外にも、コードには様々な種類があります。今回は、まだ解説していないコードについて解説していきたいと思います。
これから解説するものは、大きく分けて3つです。
- トライアドを基本にしたコードのバリエーション
- スラッシュコード(分数コード)のバリエーション
- ポリコード
今回は、トライアドを基本にしたコードのバリエーションを解説していきます!
トライアドを基本にしたコードのバリエーション
これから、
- メジャートライアド(ルート MA3 P5)
- マイナートライアド(ルート mi3 P5)
を基本にした様々なコードを紹介します。
パワーコード
パワーコードは、メジャートライアド、マイナートライアドの3rdを抜いたコードです。
すなわち、パワーコードの構成音は
ルート、P5
の2つの音だけです!ギタリストの方にはおなじみのコードですね!
コードネームは、ルートをCにすると、「C5」と表記します。
読み方は、「シーファイブ」、または「シーパワーコード」と読みます。
sus4(サスペンデッドコード)
「sus4」は前回「テンション(9th、11th、13th)が使えるコード、使えないコード」でやりましたね!
sus4は、メジャートライアド、マイナートライアドの3rdをP4に置き換えたコードです。
すなわち、sus4の構成音は、
ルート、P4、P5
の3つです。
コードネームは、ルートをCにすると、「Csus4」または「Csus」と表記します。
読み方は、「シーサスフォー」と読みます。
add2(アッドセカンドコード)
「add2」は、メジャートライアド、マイナートライアド、パワーコードにMA2を付けたコードです。
以下は、ルートをCで、メジャートライアド、マイナートライアド、パワーコードをadd2にした時のコードネームと構成音です。
- C2(シーセカンド)・・・・・・・・・・・・ルート、MA3、P5 + MA2
- Cmi2(シーマイナーセカンド)・・・・・・ルート、mi3、P5 + MA2
- C5/2(シーファイブアッドセカンド)・・・ルート、P5 + MA2
ちなみに、「C5/2」は、「Csus2」と表記される場合もあります。
6th(シックスコード)
「6th」は、メジャートライアド、マイナートライアド、にMA6を付けたコードです。
以下は、ルートをCで、メジャートライアド、マイナートライアド、にMA6を付けた時のコードネームと構成音です。
- C6(シーシックス)・・・・・・・・・・・・ルート、MA3、P5 + MA6
- Cmi6(シーマイナーシックス)・・・・・・ルート、mi3、P5 + MA6
6/9(シックスナインスコード)
「6/9」は、メジャートライアド、マイナートライアド、にMA2、MA6を付けたコードです。
以下は、ルートをCで、メジャートライアド、マイナートライアド、にMA2、MA6を付けた時のコードネームと構成音です。
- C6/9(シーシックスナインス)・・・・・・・・・・・・ルート、MA3、P5 + MA2、MA6
- Cmi6/9(シーマイナーシックスナインス)・・・・・・ルート、mi3、P5 + MA2、MA6
オクターブ上のインターバル(9th、11th、13th)が使われる場合、そのコードは7thを含みますが、「6/9」は、7thが入っていないのに、なぜか9thが使われます。
「6/9」だけは例外ということで覚えてしまいましょう!
今回はここまでです!次回はスラッシュコードのバリエーションについてやっていきます!次回もよろしくお願いします!ではでは、お疲れ様でした(*^^*)!!
次回↓