音楽理論 コード進行

定番コード進行「ツーファイブワン」がよく使われる理由とは?

2018年5月11日

Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ

ツーファイブワンとは?

ジャズやポップスでよく使われるコード進行に「ツーファイブワン」と呼ばれるコード進行があります。

これはどのようなコード進行かと言うと、その名の通り、メジャーキー、もしくはマイナーキーダイアトニックコードⅡ→Ⅴ→Ⅰの順番になっているコード進行のことです。

 

メジャーキーのツーファイブワン

メジャーキーのダイアトニックコードをおさらいしておきましょう。

ⅠMA7 Ⅱmi7 Ⅲmi7 ⅣMA7 Ⅴ7 Ⅵmi7 Ⅶmi7(♭5)

 

Cメジャーキーのツーファイブワンはこのようになります。

|Dmi7  |G7   |CMA7  |
Ⅱmi7      Ⅴ7       ⅠMA7

 

マイナーキーのツーファイブワン

マイナーキーのダイアトニックコードをおさらいしておきましょう。

Ⅰmi7 Ⅱmi7(♭5) ♭ⅢMA7 Ⅳmi7 Ⅴmi7 ♭ⅥMA7 ♭Ⅶ7

 

Aマイナーキーのツーファイブワンはこのようになります。

|Bmi7(♭5) |E7    |Ami7   |
Ⅱmi7(♭5)     Ⅴ7        Ⅰmi7

マイナーキーのツーファイブワンでは、基本的に「Ⅴmi7」が「V7」に変更されます。

Ⅴ7」にすることによって、「Ⅰmi7」に向かおうとする効果が高まるからです。

 

なぜツーファイブワンは頻繁に使われるのか?

ツーファイブワンは頻繁に使用されるコード進行です。

これは、ルートの流れが強進行になっているからです。

 

強進行とは?

強進行とは、ルートの流れがP4(完全4度)の音に進行していくことです。

Ⅱ→Ⅴも強進行ですし、Ⅴ→Ⅰも強進行になっているのです。

強進行のコードの繋がりは、スムーズで強い進行感を生むことができます

 

ちなみに、ルートが3度で動く弱進行というものもあります。

これは、コードが進行しても構成音があまり変わらないので、進行感が弱くなります

 

ツーファイブワンまとめ

このように、ツーファイブワンは強進行でコードの結び付きが強く、それが現在の音楽で最も定番のコード進行と言われる所以です。

非常によく使われるので、自分で作曲したり、コードアレンジなどやる時に役立ててみて下さい!

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