ツーファイブワンとは?
ジャズやポップスでよく使われるコード進行に「ツーファイブワン」と呼ばれるコード進行があります。
これはどのようなコード進行かと言うと、その名の通り、メジャーキー、もしくはマイナーキーのダイアトニックコードがⅡ→Ⅴ→Ⅰの順番になっているコード進行のことです。
メジャーキーのツーファイブワン
メジャーキーのダイアトニックコードをおさらいしておきましょう。
ⅠMA7 Ⅱmi7 Ⅲmi7 ⅣMA7 Ⅴ7 Ⅵmi7 Ⅶmi7(♭5)
Cメジャーキーのツーファイブワンはこのようになります。
|Dmi7 |G7 |CMA7 |
Ⅱmi7 Ⅴ7 ⅠMA7
マイナーキーのツーファイブワン
マイナーキーのダイアトニックコードをおさらいしておきましょう。
Ⅰmi7 Ⅱmi7(♭5) ♭ⅢMA7 Ⅳmi7 Ⅴmi7 ♭ⅥMA7 ♭Ⅶ7
Aマイナーキーのツーファイブワンはこのようになります。
|Bmi7(♭5) |E7 |Ami7 |
Ⅱmi7(♭5) Ⅴ7 Ⅰmi7
マイナーキーのツーファイブワンでは、基本的に「Ⅴmi7」が「V7」に変更されます。
「Ⅴ7」にすることによって、「Ⅰmi7」に向かおうとする効果が高まるからです。
なぜツーファイブワンは頻繁に使われるのか?
ツーファイブワンは頻繁に使用されるコード進行です。
これは、ルートの流れが強進行になっているからです。
強進行とは?
強進行とは、ルートの流れがP4(完全4度)の音に進行していくことです。
Ⅱ→Ⅴも強進行ですし、Ⅴ→Ⅰも強進行になっているのです。
強進行のコードの繋がりは、スムーズで強い進行感を生むことができます。
ちなみに、ルートが3度で動く弱進行というものもあります。
これは、コードが進行しても構成音があまり変わらないので、進行感が弱くなります。
ツーファイブワンまとめ
このように、ツーファイブワンは強進行でコードの結び付きが強く、それが現在の音楽で最も定番のコード進行と言われる所以です。
非常によく使われるので、自分で作曲したり、コードアレンジなどやる時に役立ててみて下さい!