コード進行上にマイナーセブンスのノンダイアトニックコードが出てきたら何のスケールを使えばいいの?
ジャズやフュージョンなどの曲でソロを演奏するとき、コード進行にダイアトニックコードではないマイナーセブンス(ノンダイアトニックコード)が出てくることが多々あるかと思います。
明らかに違うキーに転調しているようなコード進行だった場合、そのキーに対応したスケールを使えば問題ないのですが、ダイアトニックコードで構成されたコード進行に突然1箇所だけノンダイアトニックコードのマイナーセブンスコードが出てきたような場合、どんなスケールを使えば良いか迷ってしまいますよね。
一体どんなスケールを使えば良いのでしょうか?
最も安全なのはドリアン!
結論から言いますと、mi7を含むマイナー系のスケール(mi3を含むスケール)なら何でも使うことができます。
しかし、その中でも最も安全なチョイスはドリアンスケールでしょう。
ドリアンスケールが安全な理由
理由は簡単です。
マイナーセブンスコード上においてドリアンスケールはアボイドノート(回避音)になる音が無いからです。
つまり、どの音を弾いても音を外すことが無いのです!
ドリアンスケールに含まれるMA6をアボイドと呼ぶ人もいますが、MA6がマイナーセブンスコード上で鳴ったとしても不協和音にはなりません。
現に、○mi13というMA6の音を含むマイナーコードも存在しますしね!
つまり、マイナーセブンスコード上でドリアンスケールのどの音を強調してもコードの響きを阻害することはありません!
例えば、コード進行上でBmi7というノンダイアトニックコードが出てきた場合、Bドリアンスケールを弾けばどの音を弾いても不協和音になることがありません。
マイナーセブンスコードだからナチュラルマイナースケールでも良いんじゃないの?と疑問に思うかと思うのですが、例えばBmi7というノンダイアトニックコード上でBナチュラルマイナースケールを弾くとmi6(短6度)の音がP5(完全5度)の音に干渉して不協和音になってしまうので、どちらが安全かと言うとドリアンスケールの方が安全なのです。
実際、ノンダイアトニックコードのマイナーセブンスが出てくる場面では、ドリアンスケールが使われることが多いです。
まとめ
以上の理由から、ダイアトニックコードのコード進行上にノンダイアトニックコードのマイナーセブンスが出てきた場合、ドリアンスケールを使用するのが安全なのです。
ですが、あくまで正解は無いので、ナチュラルマイナースケールを使うのもよし、フリジアンスケールを使うのも面白いかもしれません。
そのスケールのチョイスで、自分の個性を出せると良いかと思います!