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ストラトをハイ落ちさせずに導電塗料でノイズ対策する方法!

2018年2月26日

ストラトをハイ落ちさせずに導電塗料でノイズ対策!

ストラトキャスターの悩みの種であるノイズ・・・

ギタリストに多大な人気を誇るストラトキャスター。わたくし自身も大好きなギターの1つです!

しかし、ストラトの一番の悩みはノイズでしょう。ストラトはノイズが多いものだととか、ノイズも含めてストラトだとか諦めている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、諦めるのは早いです!このノイズは大幅に減らすことができます

 

用意するもの

  • 導電塗料
  • 刷毛(ハケ)
  • アース配線用ラグとリード線
  • 半田ごてセット
  • ハイパスコンデンサー
  • アルミシールディングテープ

①導電塗料

この導電塗料でサーキット内(ギターの電子回路配線部分)をカバーすることで、外部からの電磁波などによるノイズをシャットアウトすることができます!

 

②刷毛(ハケ)

刷毛(ハケ)導電塗料を塗るのに使用します。先が平たくなったタイプのものが塗りやすくてオススメです!

 

③アース配線用ラグとリード線

アース線をギターの回路から導電塗料を塗った箇所と接着させるのに使用します。

 

④半田ごてセット

半田ごては、電子回路の部品同士を接着させるのに使用します。

 

⑤ハイパスコンデンサー

導電塗料を塗った際に一番懸念されるのは、ハイ落ちです。ノイズが減る代わりにストラト特有の高域も減ってしまうのです。

しかし、このハイ落ちは、ハイパスコンデンサーを付けることで防ぐことができます!

 

⑥アルミシールディングテープ

ピックガードの裏にこのアルミテープを貼ることで 、導電塗料と同様の効果が得られます。

 

作業手順

①弦、もしくはネックを外し、ピックガードを外す。

ピックガードを外すために、弦、もしくはピックガードを外しましょう。弦を切るのがもったいなかったので、今回はネックを外しました!笑

 

ネックを外すにはまず、弦をある程度緩め、以下のように弦とネックの間にクロスを挟み、カポを付けて、ペグに巻きついている弦が緩むのを防いでからネックを外しましょう。

 

そしてネックを外し、

 

ピックガードを外し、ジャックの配線などを半田ごてで外し、キャビティ内を空っぽにしましょう。配線を外す前に、写メを撮っておいて、元の状態に配線する時にどこに付けたら良いか確認出来るようにしておくと良いでしょう。

 

②導電塗料を塗る。

まず、導電塗料を開封したら、塗料の粘度が均一になるようにしっかりハケで混ぜましょう。

 

混ざったら、むらができないように均一にキャビティ内全体に塗っていきます。

ちなみに、このストラトは買ったときから既に導電塗料が塗ってあったギターなのですが、キャビティ内底面のみになかり雑に塗られていたので、今回隅々までしっかり塗ることに!

 

ジャック側のキャビティ内にも塗りましょう。

ジャックプレートにも接するように、ボディの端に近い方のネジ穴辺りまで導電塗料を塗りましょう。

その逆側のキャビティ内の側面は、導電塗料を塗ってしまうとジャックと導電塗料が接触する可能性があるので、接触しないように導電塗料は塗らないようにしましょう

 

全て塗り終えたら、もう1度同じように重ね塗りましょう

塗り終えたら、しばらく乾かします。

 

③ピックガード全体にアルミテープを貼る。

乾かしている間に、ピックガードに付いているパーツを全部外し、アルミテープをピックガード全体に貼ります

無事、貼り終わったら、はみ出ている余分なアルミテープをカッターでカットします。

カットが終わったら、もう一度パーツをピックガードに取り付けましょう!

今回は既にアルミテープが付いているギターだったので、この作業は行いませんでした!

 

④ハイパスコンデンサーをボリュームポットに半田付けする。

ハイパスコンデンサーをボリュームポットに半田付けしましょう。

どこに付けるかというと、以下のとおりです。

※レフティギターなので、右利きギター用に画像を反転しています。

ストラトのボリュームポットは、基本的に手前側右の端子が折りたたまれ、ポットの底面に半田付けされています。

その折りたたまれた端子以外の2つの端子にまたがるようにハイパスコンデンサーを半田付けしましょう。

 

⑤アース線を取り付ける。

導電塗料が乾いたら、アース配線用ラグとリード線を半田付けし、導電塗料を塗ったキャビティ内に取り付けます。

直接グリグリドライバーでネジを回せば穴は開くのですが、ハンドドリルのようなもので穴を開けてからネジで締めるとより綺麗に仕上がります。

 

取り付けたら、アース線をボリュームポットの底面に取り付けます。

ボリュームポットの平らな面に半田付けしましょう。

 

そしたら、ジャックなどの配線も、元通りに半田付けして、ピックガードを取り付けます。

 

あとは、ネックを元通りに取り付けて終了です!

 

完成!

結果、ノイズは驚くほどピタリと無くなりました!

ノイズ対策がされていないハムバッカーよりも確実にノイズは少ないです!

懸念されたハイ落ちも、ハイパスコンデンサーを取り付けたことで、全く気になりませんでした

ストラトキャスターのノイズに悩んでいる方にはこのノイズ対策かなりオススメです!

是非是非試してみて下さい!

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