ギター材「セン」とは?
どうも、音楽理論.com管理人のマユシマでございます。
今回はギター材「セン」について解説していきたいと思います!
「セン」は主にギターやベースのボディに使用される木材で、70~80年代に日本の国産ギターによく使用されていました。
最近のギターにはあまり使用されておりませんが、所謂ジャパンビンテージのギターによく使用されていた木材です。
「セン」の特徴
「セン」は別名、「センノキ」、「ハリギリ」などと呼ばれ、産地は主に日本、朝鮮半島、中国、スリランカなどです。
日本だと北海道が主な産地で、このはっきりとした木目がアッシュによく似ており、ギターやベースにおいてもアッシュ材の代わりとしてよく使用されています。
木理もアッシュに似ています。
「セン」の音の特徴
アッシュの代用材としてギター及びベースに使用されている「セン」ですが、音質もアッシュに似た特性を持っています。
アッシュの音の特性については、以前書いた下記の記事をご参照下さいませ。
ギターのボディ材の「アッシュ」は大きく分けて「アッシュ」と「スワンプアッシュ」の2種類があるのですが、「セン」も同じように2種類の「セン」があります。
2種類の「セン」とは?
アッシュは基本的に重量が重いものが「アッシュ」、重量が軽いものが「スワンプアッシュ」と呼ばれますが、「セン」にも重量が重いものと重量が軽いものが存在します。
鬼栓(オニセン)
重量の重い「セン」は「鬼栓(オニセン)」と呼ばれます。
「鬼栓」は、アッシュに似た音質特性を持っていて、音の立ち上がりが良く、輪郭のはっきりした音が特徴です。
糠栓(ヌカセン)
重量の軽い「セン」は「糠栓(ヌカセン)」と呼ばれます。
「糠栓」は、どちらかというと甘いトーンで、「鬼栓」と比べるとアタック感に欠けるところがあります。
まとめ
このようにギターのボディ材「セン」は「鬼栓(オニセン)」と「糠栓(ヌカセン)」の2種類がありますが、どちらにも共通して言えるのが音質にクセが無く、バスウッドのような面も併せ持ったボディ材と言えます。
アッシュとバスウッドの間のようなボディ材と言えるかもしれませんね。