ギターのビビリが酷くなってきたので、フレットのすり合わせを行いました!
いつも練習で使用しているギターのフレットが大分すり減ってきていたので、自分でフレットのすり合わせを行いました!
素人がフレットのすり合わせを行うのはなかなか敷居が高そうですが、意外と上手くできちゃうので今回はそのやり方を解説していきたいと思います!
フレットのすり合わせに必要な物!
フレットのすり合わせを行うには、専用の工具などが必要になりますが、これらは全部ネットで揃えることができます!
すべて専用のものを揃えると結構出費が多くなるので、今回は安くて代用できる物を一部使用しました!
①フレットレベラー
フレットを削る専用のヤスリです。
これを使用して、すり減って高さがバラバラになっているフレットを均一の高さに揃えます。
②フレットファイル
フレットレベラーで削って平らになったフレットの上部を丸く整える工具です。
③耐水ペーパー
ヤスリがけして荒く削られたフレットを滑らかに仕上げる道具です。
④コンパウンド(研磨剤)
フレットをピカピカに仕上げる研磨剤です。
⑤コンパウンド専用スポンジ
コンパウンド用のスポンジです。
コンパウンドをこれに染み込ませて使用します。
⑥フレット磨きプレート
フレットに乗せて使用することで、指板を保護することができます。
⑦マスキングテープ
指板に貼って指板を保護します。
⑧45cmのアルミ製定規
ネックの反りチェックする工具の代用品です。
⑨アルミ製三角定規
フレットの高さが均一になっているか調べる工具の代用品です。
フレット交換のやり方!
では、フレット交換のやり方を解説していきます!
①ギターの弦を外し、ネックが外せるタイプのギターはボディーからネックを外す。
まずは弦を外して、ネックが外せるタイプ(ボルトオンネック)のギターはボディからネックを外しておきます。
ネックを外しておいた方が作業効率が上がりますからね!
あと、作業中ヘッドに負担を掛けないよう、本などを用意して上の画像のようにネックの下に入れておきましょう!
ちなみに、作業前のフレットの状態はこんな感じです。
だいぶすり減っちゃってます!笑
②指板にマスキングテープを貼って、指板を保護する。
すり合わせの作業は、そのまま作業すると指板に傷がついたり、汚れたりしやすいので、必ずマスキングテープで指板を保護して作業を行いましょう!
マスキングテープの粘着度が高い時は、布などに一度ペタペタしてから貼り付けると、作業後にマスキングテープを剥がす際、ネックの塗料が一緒に剥がれるのを防ぐことができます。
マスキングテープを全て貼り付けるとこんな感じになります!
フレットだけが表に出てる状態になりました!
③トラスロッドを調整して、ネックを真っ直ぐにしておく。
フレットのすり合わせ作業前には必ずネックを真っ直ぐに調整しておきましょう。
ここで、45cmのアルミ製定規を使用します。
このように1フレットから最終フレットまで定規をフレットに当てて、
定規の真ん中あたりを見て、定規とフレットの間に隙間がほぼ無い状態になるようトラスロッドを調整します。
④フレットレベラーでフレットの高さを均一に揃える。
ネックを真っ直ぐに調整したら、フレットレベラーでフレットの高さを均一に揃えるように削っていきます。
フレットのすり減った溝が無くなるまで削りましょう。
すり減った溝が無くなって良い感じになってきました!
ここまで終わらせたら、フレットの高さが均一になっているか、アルミ製三角定規を使用して細かくチェックしていきましょう。
フレットとアルミ製三角定規がピッタリとくっついていれば問題ありません。
アルミ製三角定規がカタカタとグラつく場合はまっすぐになるようにもう少しフレットを削りましょう。
⑤フレットファイルでフレット上部を丸く整える。
フレット上部が真っ直ぐになっているので、フレットファイルで上部を丸く削っていきます。
削り過ぎるとフレットの高さが変わってしまうので気をつけながら作業を進めていきましょう!
⑥耐水ペーパーでフレットを磨いていく。
このままだと、削った面が荒いので、耐水ペーパーで磨いてフレットをなめらかにしていきます。
番手の粗いものから徐々に細かいものに変えていってなめらかにしていきます。
今回は、♯400→♯1000→♯1500の順番でフレットを磨いていきました!
本当はもっと細かく番手を変えていった方が良いのでしょうが、今回は横着しました!笑
⑦フレットをコンパウンドで磨く。
耐水ペーパーで磨いたフレットを、さらにコンパウンドで磨いてピカピカにしていきます。
ピカール(コンパウンド)をコンパウンド用のスポンジに染み込ませ、フレットを磨いていきます。
フレット磨きプレートを使用すると、ゴシゴシ磨きやすいです!
ゴシゴシ磨くと・・・
ピカピカになりました!
そしたらマスキングテープを慎重に剥がして、
作業終了です!
無事に、弦のビビリも解消されて上手く仕上がりました!
まとめ
なかなか大変な作業に感じますが、意外と上手くできちゃうすり合わせでございます!
自分は作業が遅いので3時間くらいかかりましたが、人によってはもう少し早く仕上げられるかもです!
あと、仕上がりで結構大事なのが耐水ペーパーでしっかりフレットを磨いてやることです!
耐水ペーパーで磨くのを怠ると、チョーキングやビブラートの際にザラザラ感が出てプレイアビリティに影響が出てしまいます。
自分は最初それで失敗しましたw
すり合わせも自分で出来ると大きいですよね!
すり合わせをリペアショップでお願いする料金があれば道具は全部揃いますし、3時間くらいで作業も終わります!
リペアマンに頼むとギターを預けなきゃいけないので、わざわざギターを持って行って、わざわざギターを取りに行って、とにかく面倒で時間ももったいないですよね。交通費もかかるし!笑
自分ですり合わせできるとメリットばっかりなので、興味ある方は是非是非参考にしてみてくださいね~!