作曲界でよく議論になる「音楽理論不要論」
よく、「音楽理論を学ぶと理論に固執してつまらない曲になる」「音楽理論を学ぶと良いメロディーが浮かばなくなる」などといった話はよくされますね。しかし、それらの「音楽理論不要論」には明確な根拠がありません。
音楽理論をしっかりと学んだ人が、「音楽理論不要論」を語るなら説得力がありますが、過去にそういう人がいたでしょうか?今までにそんな人は聞いたことがありません。
わたしは一通り音楽理論を学びましたが、むしろ音楽理論は作曲の幅を広げてくれるものだと感じました。おそらく、音楽理論を学んだ人はみんなそう感じているでしょう。
音楽理論=作曲の助けになるもの
そもそもの話、音楽理論を学んだ人でも基本的には自分の感性を第一に作曲する人が多いと思います。
音楽理論を学んでも、「ここのメロディーはMA3からMA6に行ってMA7って流れで・・・」といったように、最初からガチガチに理論で考えて作曲していく人は少数派です。色んな作曲方法があると思いますが、音楽理論を学んだ人でも、頭に浮かんだメロディーをどんどん膨らませていくというのがほとんどかと思います。
その浮かんだメロディーを、音楽理論に当てはめることでどんどん発展させていくことができます。
リズムをどのように変化させるとどのような効果が生まれるだとか、ここは盛り上げたいから転調してみようだとか、音楽理論の知識を活かすことで色んな選択肢を増やすことができるのです。
音楽理論は作曲の助けになるものであり、作曲の妨げになるものでは無いのです。
作曲する上で、音楽理論を学ぶということはメリットしかないのです。
作曲に音楽理論が必要な理由
そもそも、どこからどこまでを作曲と捉えるか曖昧なところですが、メロディーを考えるなら音楽理論は不要かもしれません。
ですが、コード進行を考えるとなると、音楽理論を学んでいないとかなり苦労することでしょう。
音楽理論を知らなければ、コードがどんな音で成り立って、どんなコードを繋げれば良いかも自分の耳だけを頼りに考えていかなければなりません。
そんなことが出来るのはいわゆる「天才」と呼ばれる人種のみでしょう。笑
てなわけで、作曲にはそもそもある程度最低限の知識は必要なのです。
つまり結論は・・・
天才以外は音楽理論を学ぶべし!
ということです!笑