ギター材「マホガニー」とは?
ギターやベースのボディやネックで使用される「マホガニー」。
ギター材としてポピュラーな木材ですが、このマホガニーはどのような木材なのでしょうか?
マホガニーの種類
マホガニーにはいくつかの種類があります。
- ホンジュラス・マホガニー
- アフリカン・マホガニー
- フィリピン・マホガニー
などなど。
中米~南米北部、東南アジア、中央アフリカなどが主な産地です。
マホガニーは独特な赤褐色で、乾燥しやすく、重さも木材の中では中くらいの加工しやすい材です。
ホンジュラス・マホガニーとフィリピン・マホガニーの違い
いくつかの種類があるマホガニーですが、ギター用の木材としては、中南米原産のホンジュラス・マホガニーが一番優れていると言われています。
最も安定した品質で、良質と言われています。
対して、フィリピンマホガニーは安価で品質にややバラツキが多いと言われています。
一般的には、高価なギターにホンジュラス・マホガニーが、安価なギターにはフィリピンマホガニーがよく使用される傾向にあります。
マホガニーの音の特徴
マホガニーの一番の特徴はやはり豊かな中低音でしょう。この中低音が、温かな甘いトーンを生みます。
その分、高音域は弱いので、エッジが効いた音というよりは、角の立っていない丸い音という感じです。
以上の理由から、ストラトキャスターやテレキャスターなどのシングルコイルピックアップを使用したギターよりは、ハムバッカーピックアップのようなパワーのあるピックアップのほうがよりマッチする木材です。
ギブソンのレスポールやSGにはマホガニーが使用されますが、レスポールやSGの温かみのある甘いトーンはこのマホガニーが生み出していると言っても過言ではありません。
SGは薄いボディで軽量なギターですが、それでも十分な中低域を得ることができます。
ちなみに、レスポールのマホガニーのボディのトップによくメイプル材が使用されるのは、マホガニーの高音域が弱いという弱点を補うためで、とてもバランスの良い音を得ることができるのです!
一度、ボディトップにメイプル材が使われているギターと、使われていないギターを弾き比べるとおもしろいかと思います!