5thポジションとは?
ギターのスケールや、コードのレイアウトを表すのにフレットボードダイアグラムが用いられますが(参照→五線譜とTAB譜とフレットボードダイアグラム)、これからギタースケール理論を学ぶ上で、フレットボードダイアグラムを用いたスケール表を5つのパターンで表していきます。
この5つのパターンは、「5thポジション(フィフスポジション)」や「5ポジション」と呼ばれます。
オープンコードを例に、これから5thポジションを解説していきます。
5thポジションの5つのパターンを覚えよう!
ギターのコードで皆さんが1番初めに学んだであろうCメジャーキーのダイアトニックコードのオープンコードを例に5thポジションの5つのパターンについてこれから解説していきます。(参照→ダイアトニックコード(メジャースケール編))
パターン#1
Cメジャーキーのダイアトニックコードのトニックである上図の「C」のオープンコードは5弦がルート(赤丸)で、それ以外のコードトーンはヘッド側にポジションが展開されていますね。
このような5弦ルートでヘッド側へ展開するポジションを「パターン#1」と呼びます。
パターン#2
上図の「Am」のオープンコードは5弦がルート(赤丸)で、それ以外のコードトーンはブリッジ側にポジションが展開されていますね。
このような5弦ルートでブリッジ側へ展開するポジションを「パターン#2」と呼びます。
パターン#3
上図の「G」のオープンコードは6弦がルート(赤丸)で、それ以外のコードトーンはヘッド側にポジションが展開されていますね。
このような6弦ルートでヘッド側へ展開するポジションを「パターン#3」と呼びます。
パターン#4
上図の「Em」のオープンコードは6弦がルート(赤丸)で、それ以外のコードトーンはブリッジ側にポジションが展開されていますね。
このような6弦ルートでブリッジ側へ展開するポジションを「パターン#4」と呼びます。
パターン#5
上図の「Dm」のオープンコードは4弦がルート(赤丸)で、それ以外のコードトーンはブリッジ側にポジションが展開されていますね。
このような4弦ルートでブリッジ側へ展開するポジションを「パターン#5」と呼びます。
5thポジションの5つのパターンまとめ
5thポジションの5つのパターンをまとめると、下記の通りになります。
- パターン#1:5弦ルートでヘッド側へ展開するポジション
- パターン#2:5弦ルートでブリッジ側へ展開するポジション
- パターン#3:6弦ルートでヘッド側へ展開するポジション
- パターン#4:6弦ルートでブリッジ側へ展開するポジション
- パターン#5:4弦ルートでブリッジ側へ展開するポジション
5thポジションの5つのパターンの覚え方!
今回、5thポジションの5つのパターンをご紹介しましたが、どのパターンが何ルートのどこへ展開するポジションなのかすぐに覚えるのはとても苦労するかと思います。
しかし安心してください。簡単な覚え方があります。
Cメジャースケールのスケール表を例に解説していきます。
Cメジャースケールのスケール表に今回解説した5つのパターンのポジションを当てはめてみました。(赤丸はルート音(C)です)
お気づきになったかと思いますが、このように、5弦ルートのヘッド側へ展開するポジションからパターン#1が始まり、ヘッド側からブリッジ側にかけてパターンが#1、#2、#3、#4、#5、#1、#2、#3、#4、#5…と順番に続いているのが分かります。
どのパターンが何ルートのどこへ展開するポジションなのかは闇雲に決められているのではなく、上記のような法則で決まっているのです!
まとめると、
- 5弦ルートのヘッド側へ展開するポジションからパターン#1が始まる。
- ヘッド側からブリッジ側にかけてパターンが#1、#2、#3、#4、#5、#1、#2、#3、#4、#5…と順番に続いている。
この2点さえ頭に入っていれば、どのパターンが何ルートのどこへ展開するポジションなのか理解できるはずです。
次回↓