ポットのカーブとは?
どうも、音楽理論.com管理人のマユシマでございます。
前回、エレキギターやベースのトーンポットに適したカーブについて解説しました。
今回はボリュームポットはAカーブ、Bカーブのどちらが適しているかについて解説していきたいと思います。
まずは、ポットのカーブについてのおさらいです↓
ポットは別名、可変抵抗器とも呼ばれ、ポットはシャフトを回すことで抵抗値が変化します。
そして、ポットのシャフトの回転角と抵抗値の変化量の関係をカーブと呼びます。
このカーブという呼び名ですが、実は和製英語で、実際の英語ではテーパーと呼ばれます。
そのカーブですが、代表的なものがAカーブ、Bカーブ、Cカーブの3種類です。
Aカーブ
シャフトを時計回りに回したとき、前半は緩やかに抵抗値が変化し、後半は急激に抵抗値が変化するのがAカーブです。
英語ではオーディオテーパーと呼ばれます。
Bカーブ
シャフトを回したときに、シャフトの回転角と抵抗値が比例して変化するものがBカーブです。
英語ではリニアテーパーと呼ばれます。
Cカーブ
シャフトを時計回りに回したとき、前半は急激に抵抗値が変化し、後半は緩やかに抵抗値が変化するのがCカーブです。
Aカーブとは逆の変化をするのがこのCカーブです。
英語ではリバースオーディオテーパーと呼ばれます。
エレキギター、ベースで主に使用されるポットはAカーブとBカーブ!
エレキギターやベースで使用されるポットは、実際にはほとんどがAカーブかBカーブです。
Aカーブは上記で前半は緩やかに抵抗値が変化し、後半は急激に抵抗値が変化すると説明しましたが、聴覚上では最もスムーズな変化をします。
一方Bカーブはポットのシャフトを回転させると、聴覚上では前半急激に変化し、後半はほとんど変化しません。
Cカーブは上記で説明した通り、Aカーブとは逆の性質があるため、レフティ(左利き)のギター、ベース用のポットのような逆回しで使うポットによく使用されます。
ボリュームポットはAカーブ?Bカーブ?
ボリュームポットに適したカーブですが、実はAでもBでも大きな問題はありません。
一般的に、Aカーブの方が聴覚上では最もスムーズな変化をすると上記で解説しましたが、ボリュームポットの場合、Aカーブでも使用するピックアップの違いや、ポットの個体差などによって不自然な変化をする場合があります。
使用するピックアップやポットによってはBカーブの方が自然でスムーズな変化をする場合もあるのです。
同じタイプのカーブでも、メーカーによって微妙な違いがありますので、使用するギターやベースに合うポット、カーブを見つけるのがベストでしょう。