ギター用のマシンヘッド(ペグ)は大きく2つに分類されます。
現在のギター用のマシンヘッド(ペグ)は、一部の例外的なものを除き、大きく2つに分類されます。
クルーソンタイプとロトマチックタイプの2つです!
では、この2種類のマシンヘッドは、それぞれどのような特徴があり、音にどのような影響を与えるのでしょうか?
今回はこの2種類のマシンヘッドを比較しながら解説していきたいと思います!
クルーソンタイプとは?
クルーソンタイプのマシンヘッドはオールドヴィンテージのギターによく使用されており、ロトマチックタイプのマシンヘッドよりも歴史は古いです。
しかし、現在でも多くのギターにも使用されているくらい、根強い人気があるマシンヘッドです。
クルーソンタイプの特徴
クルーソンタイプの特徴を簡単にまとめてみました。
- 重量が軽い。
- サスティンが少ない。
- 木の鳴りが良い。
- ショックに弱く、変形しやすい。
クルーソンタイプの大きな特徴が、重量が軽いという点です。ロトマチックタイプのマシンヘッドと比べると、約3割ほど軽くなります。
そのため、剛性的には弱く、衝撃が加わると変形しやすいという弱点があります。
しかし、重量が軽いことは大きなメリットでもあります。
マシンヘッドの重量が重いと、サスティンの面では有利ですが、重い分、木の鳴りを抑えてしまい、木の共振によって得られる倍音成分が減って冷たい音になってしまいます。
逆にマシンヘッドの重量が軽ければ、豊かな木の倍音成分が得られ、ギターの木材の特徴をしっかり反映した音になります。
ロートマチックタイプとは?
ロートマチックタイプのマシンヘッドは、クルーソンタイプよりも歴史が浅く、クルーソンタイプの弱点の多くをカバーした構造になっています。
ロトマチックタイプの特徴
ロトマチックタイプの特徴を簡単にまとめてみました。
- 重量が重い。
- サスティンが多い。
- 木の鳴りが悪い。
- ショックに強く、変形しにくい。
- つまみのトルクを調整できる。
クルーソンタイプに比べると、重量が重いため、木の鳴りがクルーソンタイプより悪くなりますが、それ以外に関してはほぼクルーソンタイプよりもメリットが多いロトマチックタイプです。
木の鳴りがクルーソンタイプよりも悪くなり、倍音成分が少なくなってしまいますが、逆にそういうタイトな音が好きだというギタリストには全てがメリットになりますね!
ダイキャスト製でクルーソンタイプよりも頑丈にできているので、剛性は非常に優秀です。
また、ロトマチックを発展させたロックタイプのマシンヘッドというものがあり、こちらはチューニングの狂いを最小限に抑えられる構造になっています。
このように、性能や機能性に特化したロートマチックタイプのマシンヘッドも存在します。
まとめ
大きくまとめると、
- 木の鳴りを活かした音にしたければクルーソンタイプ
- 性能や機能性に優れたものが好みならロートマチックタイプ
こんな感じだと思います!
ペグ交換や、ギターを新しく購入する際に参考にして頂けると幸いです!